DIY取付、消耗品を自分で交換可能な潅水装置。
日射比例・土壌水分量での理想的な潅水を安価に実現したくて作りました。
インターネットに繋がって、スマホ操作・確認できます。
水やり作業を機械に任せることで、手間を減らして、理想的な潅水ができますように。
DIY少量多潅水システムの特長
理想的な潅水タイミング
高糖度な果菜類が作りたい…!と思って、作りました。
土壌水分、日射比例潅水を安価に実現します。
日の出から日の入り数時間前まで、土壌水分が乾いた時に、2ccを300回(1日)与えたい…みたいな自動化も簡単に出来る様に。
スマホ確認・操作可能
インターネットに繋がることで、
スマートフォンやパソコンから 動作状態が確認できます。
データロガーと組み合わせると、15分おきの土壌水分量が常にデータ確認可能です。
消耗品交換を安価、簡単に
電磁弁やポンプは汎用的なものが使えるようにしています。
全国の農園見学で、設備があるのに高額なメンテナンス費用が掛かるから…
という理由で一時的に動いていない機械をたくさん見ました。
設備があるのに、メンテナンスが高額過ぎて動かせないのは悔しい。
だから、Amazon等で簡単に安くメンテナンス出来る仕様にしています。
DIY少量多潅水の取り付け方
ここでは、ざっくりと簡単な説明を行います。
取付方法を詳しく知りたい場合は、専用ページやYoutubeがあります。
- 100Vコンセントがある
- Wifiが届く
- 水がかからない
これらの場所に制御盤を取り付けます。
パイプにマイカ線や針金で固定しても良いし、コンパネにネジ止めでもOK◎
潅水に使うポンプか電磁弁を取り付けます。
DCジャックに差し込むだけで、簡単に接続ができます。
溜めた水を使う場合は、ポンプを。
水道や農業用水など、圧力がかかっている場合は、電磁弁を使うと良いです。
電磁弁とは
電気の力で空いたり、閉じたりする弁の種類です。
電気信号で、潅水のための弁を動かすことができます。
身近で使われている例)全自動洗濯機
洗濯機の中ではコンピュータが電磁弁やモーターを制御して、洗浄、脱水…のような行程を動かしています。
洗濯機の中には電磁弁が使われていて、水を出したり、溜めたり、排水したり制御しています。
今回においては、土壌水分が低くなった時に電磁弁に電気を送ることで、水やりを自動で行うことが出来ます。
弁やポンプから、植物までの潅水資材を取り付けます。
汎用的なドリッパーや、点滴チューブが使えます。
個人的には定量ドリッパーを使うことをオススメします。
点滴チューブは手前と奥で水の出る量が変わります。
手前は湿っているけど、奥は乾いている…みたいな。
水の出る量が変わると、土壌水分量での管理がしにくくなります。
定量ドリッパーと点滴チューブに比べると、資材の初期費用が高くなりますが、後々の管理しやすさを考えるとをオススメしたいです。
制御盤無しで、ACアダプターに直接挿して、動作します。
水を吸い込み、潅水出来ていれば、潅水システムは問題ありません。
潅水出来ていれば、制御盤に取り付けて、自動制御を行いましょう。
土壌水分量をポットや土壌に差し込みます。
制御盤に電源を繋いで、動作させます。
潅水の自動化が完成です。
植物の観察をしつつ、1回あたりの潅水量を調べたり、土壌水分量の推移を見ながら、潅水量と設定を調整していきます。
土壌水分計も挿すだけ
ドリップピンでの自動潅水
シンプルな制御盤で十分に育ちます
理想的な潅水タイミングの調整方法
設定項目はいくつかありますが、簡単に設定変更ができます。
気温や湿度、日射量や風の有無によっても、水を求める量が変わってきますし、植物体が育つことでも変わります。
1回で完璧を求める…というよりも、植物体を見ながら、徐々に最適化を目指していくようにします。
潅水開始時間
潅水終了時間
潅水する条件(日射比例 or 土壌水分量)
1回あたりの潅水時間(秒)
日の出、日の入り時間から逆算がオススメです。
もし、私が高糖度なトマトを作る場合だったら、
日の出が6時だったら、6時。
日の入りより2時間前には潅水を終了します。
夕方以降は土壌水分を絞り気味にすることで、夜間の徒長を防ぎます。
夕方以降、土壌水分を低くし過ぎると転流が上手く行われなくなって、カルシウム欠乏が見られるかもしれません。
植物体を見ながら、徐々に理想値を見つけていきましょう。
データロガーと併用する場合は、日射比例が可能です。
※DIY少量多潅水システムだけで使う場合は、土壌水分しか選べません。
土壌水分量でも、「植物が求める理想量」の潅水はある程度実現できます。
1回あたり10秒など、設定します。
この時、潅水した水の量を容器に貯めてみましょう。
1株あたり、10秒だと、3cc。20秒だと8cc・・・など、潅水時間によって潅水量が分かります。
潅水回数がネット上に記録されるため、毎日の潅水量が計算できます。
例)潅水時間が10秒、240回の潅水が行われた場合
10秒で出る水の量が2ccだと測定で計算します。
2cc×240回=480cc の潅水が1株あたりに行われたことが分かります。
設定は完了です。
自動潅水が行われて、植物が成長していきます。
土壌水分量で設定した場合は、植物が大きくなり水を吸う量も増えると、比例して潅水回数が増えていくため、調整の手間も抑えられます。
税込み価格
潅水資材以外(制御盤・DC12V電源・その他電気類)128000円
潅水資材は圃場に合わせて、ご注文下さい。
点滴チューブやボタンドリッパーやドリップピン等。
ポンプだけは使いやすいものが無かったため、メーカーさんに依頼して、自分仕様のものを販売しています。
DC12V 農業用ポンプ(ホースとワンタッチコネクタ接続) 4800円
電磁弁はDC12Vの物を選んでください。
水圧が確保されている水道水なら、約1000円でAmazon等で買えます。
https://amzn.to/3ZEew5V
注文方法
下記のお見積りから、お問い合わせください。
圃場の設備によっても、必要なものが変わったりします。
例えば、こんな感じです。
・水道があるから、ポンプじゃなくて電磁弁を選ぶ方が良い
・井戸水の使用だったら、フィルターを付けた方が良い
・溜めた水だったら、ポンプを使うけど、フィルターは必要?
・ポンプ1台でどれくらいの量を潅水出来る?
・液肥も同時に吸い込んで施肥したいけど、肥料混入はどうしたら良い?
ここで説明できれば一番なのですが、個別のご相談の方がご希望に合わせられるかと思います。
実際に動いている様子が見たい
Youtube 少量多潅水で簡単にフルーツトマトを作る
2024年4月から1ヵ月おきに使用して、フルーツトマト作りに挑戦しました。
実際に見る場合
兵庫県宝塚市にあるビニールハウスにて動いている様子をご覧いただけます。
以下、見学フォームよりご連絡ください。
JR大阪駅から最寄り駅まで電車で30分。駅から徒歩9分(タクシー1メーター)で圃場に到着します。