データロガー

ビニールハウス内がどうなっているのか、データで確認できるようになる装置です。
リアルタイム確認だけじゃなく、蓄積されます。

 今月のハウスの最高気温・最低気温は…?
 昨年の気温と今年の気温って変わっているんだろうか…?

みたいな、自身の感覚とは別にデータ比較することできるため、データによる栽培管理にもつながります。
何より、感覚の裏付けが進むことで栽培レベルの向上へ繋げることを目的に開発しました。

データロガーで出来ること

  • データの取得・蓄積
  • トリガーとして、他装置の連携リスト

栽培に関連する環境データを測定し、蓄積します。
取得した値をスマホ・PCで見ることができる他、Googleスプレッドシートに蓄積されていきます。

測定項目(単位)

  • 気温(℃)
  • 湿度(%)
  • 飽差
  • 二酸化炭素濃度(ppm)
  • 瞬間日射量(μmol m-2 s-1)
  • 積算日射量(MJ/m2)
  • 水温(℃)
  • 水中EC(mS/cm)
  • 土壌温度 (℃)
  • 土壌水分量 (%)
  • 土壌EC (μS/cm)
データロガーのスクリーンショット(スマホ)
スマホから見た画面

▼Googleスプレッドシートはデータ分析に便利です。15分おきにデータが自動的に蓄積され、PCやスマホで確認できます。

また、悠々システムの他の制御機器に値を渡して、動作させることが可能です。
(27℃以上で側窓を開ける、飽差7以上でミストを放出する、土壌水分量35%以下で潅水する…など)

データロガーの使い方

データロガー設置画像

上記画像は、ビニールハウスの中に設置したデータロガーです。
写真の白い箱がデータロガーで、中にセンサー類が入っています。

取付は簡単で、ハウス内に置いて電源を入れればOK、あとは一定間隔でデータを記録し、クラウド上に送信します。

データロガーの特徴

強制通風方式の採用

データロガーの中身は2つのファンで強制的に空気を循環しています。
環境省の方法を参考にし、気温・湿度・CO2濃度など、できる限り正確な値を取れるようにしています。

参考)技術資料4 気温等の測定方法 – 環境省

消耗品の交換が可能

循環ファン、各センサーはすべて消耗品です。


長くお使い頂けるよう、ユーザー様の手で消耗品をすべて交換できるように、すべてをモジュール化しました。

これにより、パーツに不具合が出た場合でも、すぐにメンテナンスいただけます。

悠々システムデータロガーモジュール

データロガーで栽培を効率化

データロガーを入れることで、栽培方法の見直しが行えるかもしれません。

例えば、気温の上がり具合。
午前中になると太陽光がハウスに当たって気温が上昇します。

このような時、体感だけでなく、温度推移を数値やグラフで目で見られると、急激に温度が上がっているな、とかじわじわと上がっているな…等が分かります。

栽培関連の書籍を読んでいると、急激に飽差が上がると植物の気孔が閉じてしまい、光合成効率が下がることで、収量が落ちる…などと書かれていたりします。

それを実際の現場で確認しようとすると、なかなか感覚が掴めませんし、忙しくて後回しにしてしまうこともあると思います。(少なくとも私はそうでした)

ですが、データとして記録されていると、空いた時間確認するだけですぐにわかります。
もし、急激な温度上昇が起こっていることが分かると、暑くなる少し前から側窓を少し開けるようにする…など対策が取れます。

対策を取ることで、収量が上がったり、健康的に植物が育ちます。
健康に育つことで、農薬コストが抑えられたり、農薬を使う作業そのものがなくなったりするでしょう。
そうなると、販売戦略など、別のことにお金、時間を使えて、経営改善につながります。

データロガーは置くだけでOKではなく、置いた結果、改善のアクションにつなげることができるといった方が良いかもしれません。

データロガーを使って省力化

データロガーだけでなく他の機器との連携になりますが、自動化装置と組み合わせることで大幅な省力化ができます。
データロガーで測定した11項目は、必要に応じて他の機器が受け取ることができます。

  • 温度       → 側窓を自動開閉
  • 24時間積算日射量 → 日射比例で少量多潅水
  • 飽差       → 飽差が高くなった時だけ細霧冷房装置を動作

単純作業を自動化することで、植物の観察や育成計画などに時間が使えます。

何が必要?

ビニールハウスで測定するときには、Wi-Fiが必要になります。
何が必要か、調べてみてください。
よく使用されるWi-Fiには5GHz帯、2.4GHz帯があります。
屋外では2.4GHz帯しか使うことができないため、データロガーも2.4GHz帯でのみ繋がるようになっています。

データロガー必要物フローチャート

価格

データロガー

162,800円(税込)

※以前までLPWA回線タイプも取り扱っていましたが、現在はWi-Fi回線タイプのみを取り扱っています

エクステンダー価格

Wi-Fi  34,800円(税込)

エクステンダーとは、Wi-Fiの距離を延ばすための装置です。
データロガーを置きたい場所にWi-Fiが届く場合は必要ありません。
また、他の機器が長時間Wi-Fiに接続していない場合、自動でWi-Fiルーターを再起動することで、接続を安定させる機能を備えています。

ゲートウェイ本体価格

  • Wi-Fi  34,800円(税込)

ゲートウェイとは、携帯回線を受け取りWi-Fi環境を作る装置です。
圃場にWifi環境がある場合、必要ありません。
また、他の機器が長時間Wi-Fiに接続していない場合、自動でWi-Fiルーターを再起動して、接続を安定させる機能を備えています。

携帯回線利用料

初回のみ 携帯回線契約手数料 3850円(税込)
月額550円(税込)
圃場にWifi環境がある場合、必要ありません。

お問い合わせ

気になる点やご相談などあれば、お気軽にご連絡ください。

日中の二酸化炭素濃度が外気を下回っているか調べたい…など、センサーの仕様の相談。
施設園芸をするけど、何から始めたらいいのか…など、新規就農のご相談。

等々、できる範囲でご提案させていただきます。