定量ポンプのエア抜きのやり方|悠々システム公式・自分でできる初期設定シリーズ

悠々システムの各製品は、肥料や薬液を自動で混ぜ込むために定量ポンプを使っています。設置したばかりのときは、ポンプの中はまだ肥料水ではなく空気で満たされています。このままでは、正しく吸い込み・吐出ができません。

この記事では、ご自身でできる初期設定の手順を写真付きで公開していきます。今回は、その中でも欠かせない「エア抜き」の作業です。

土耕潅水・水耕潅水の自動肥料投入など、肥料や薬液を自動で混ぜ込む悠々システムの製品は、いずれも同じ定量ポンプを使用しています。今回の手順は、どの製品でも共通です。

こんなときはエア抜きが必要です

定量ポンプを設置した直後は、ポンプ内部にまだ肥料水が入っておらず、空気が入っている状態です。このままでは肥料水を正しく吸い込めないため、一度エア抜きの作業を行う必要があります。

用意するもの

準備するもの内容
肥料タンク肥料水(濃縮液)を作成し、ポンプが吸い込める状態にしておく
制御盤の電源ブレーカーをONにできる状態にしておく
特別な工具不要(手で操作できます)
定量ポンプ本体の全景
定量ポンプ本体(全景)
作業を始める前に

エア抜きの作業は、液晶画面の表示とチューブの様子を目で確認しながら進めます。特別な工具や薬品は必要ありません。

エア抜き作業手順(全8ステップ)

電源を入れてからA/Mボタンでの操作、最後の確認まで、順番に見ていきます。

ステップ1:制御盤の電源を入れる(通電確認)

制御盤のブレーカーをONにします。定量ポンプの液晶画面に数字(例:「180P」)が表示されれば、通電できています。

ステップ2:A/Mボタンを押して連続動作にする

定量ポンプ操作パネル 液晶「180P」表示とA/Mボタン(赤枠・赤矢印)
操作パネルの液晶表示とA/Mボタン(赤枠・赤矢印)

操作パネルのA/Mボタンを押します。液晶表示が「180P」から「180F」に変わり、ポンプが連続で動き続ける状態になります(毎分180回程度のストローク)。

通常は制御盤からの信号でポンプが動きますが、「F」の状態ではその信号を介さず、ポンプが強制的に動き続けます。

ステップ3:吸い込みを確認する

透明チューブ内を肥料水が吸い上がる様子(赤矢印)
透明チューブ内を肥料水が吸い上がる様子(赤矢印)

この状態でエアが吸い込まれ始めます。透明なチューブの中を、空気から肥料水へと少しずつ切り替わりながら吸い上がってくる様子を確認してください。

ステップ4:途中で止まる場合はエア抜き用ネジを緩める

定量ポンプのエア抜き用ネジ/弁の位置(「エア抜き用」赤字・赤矢印)
エア抜き用ネジ/弁の位置(赤矢印)
エア抜き用ネジのクローズアップ
エア抜き用ネジのクローズアップ

途中で止まってしまい、ポンプまで肥料水が吸い上がらない場合は、写真のエア抜き用ネジを反時計回りに緩めてください。緩めると、別系統の管からエアが排出され、吸い込みが楽になります。

ステップ5:肥料水が出てきたらネジを締める

ネジを緩めた部分から肥料水が出てくるようになったら、時計回りに締めてください。肥料水が出てこなくなるまで締めます。

ステップ6:エア抜き完了を確認する

ネジを締めると、ポンプ上部のチューブから肥料水が出てくるのが確認できます。その肥料水が混入パイプの先端まで到達すれば、エア抜きの作業は完了です。

ステップ7:A/Mボタンを押して「180F」から「180P」に戻す

最後にもう一度A/Mボタンを押し、液晶表示を「180F」から「180P」に戻します。表示が「180P」(または通常の数値)に戻れば、制御盤からの自動制御に復帰しています。

ステップ8:最後に必ず確認してください

この2点を必ず確認してください

①エア抜き用ネジを必ず閉めてください。開いたままだと肥料水が外にこぼれてしまい、正しく混入できません。

②A/Mボタンを必ず「F」から「P」に戻してください。「P」に戻さないと、制御盤からの自動混入ができません。

完了確認チェックリスト
  • 液晶表示が「P」表示に戻っている
  • エア抜き用ネジがしっかり締まっている(水漏れ・肥料漏れがない)
  • ポンプ上部から混入パイプの先端まで肥料水が到達している
  • ポンプ本体・チューブの接続部から液漏れがない

4項目すべてクリアでエア抜き完了です。うまくいかない場合は、無理に進めず施工サポートまでご相談ください。

よくある質問(FAQ)

エア抜き用ネジを閉め忘れるとどうなりますか?

ネジが開いたままだと、肥料水が外にこぼれてしまい、正しく混入できません。エア抜きが終わったら必ず時計回りに締めて閉じてください。

A/Mボタンを「F」のまま戻し忘れるとどうなりますか?

「F」のままだと、制御盤からの自動混入ができません。エア抜き作業が終わったら、必ずA/Mボタンを押して「180F」から「180P」に戻してください。

吸い込まない・少量しか吸い込まないときはどうすればいいですか?

エア抜き用ネジを反時計回りに少し緩めてください。別系統の管からエアが排出され、吸い込みが楽になります。肥料水が出てきたら、時計回りに締め直してください。

どんなときにエア抜きが必要ですか?

主に設置直後の初期設定時に必要です。ポンプ内部にまだ肥料水が入っておらず、空気が入っている状態のためです。

対応している製品を教えてください

肥料や薬液を自動で混ぜ込む悠々システムの製品(土耕潅水、水耕給水など)は、いずれも同じ定量ポンプを使用しています。

自分で作業するのが難しい場合

「表示の意味がよくわからない」「エアがなかなか抜けない」「設置したばかりで失敗できない」——そんなときは、施工サポートをご利用ください。

  • 初期設定・据付時の立ち会い診断
  • 定量ポンプの調整・点検
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